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2018年02月18日

【鹿児島県民の皆さんへ】鹿児島県にて、奄美群島振興開発総合調査報告書(原案)に係るパブリック・コメントが募集中です。

現在、鹿児島県では、奄美群島振興開発総合調査報告書(原案)に係るパブリック・コメントを募集しています。

https://www.pref.kagoshima.jp/ac07/20180117.html

パブリック・コメントとは、公の機関が規則や命令などを決める時に、
広く公に(=パブリック)に、意見や情報や改善案など(=コメント)を求める手続きのことを言います。

こちらは、現行の奄美群島振興開発特別措置法が平成30年度末に期限切れを迎えるために、現在の、奄美群島全体の社会、経済の現状、課題及び奄美群島振興開発事業の成果を調査し、今後の奄美の振興開発の方向と方策を明らかにするためのもの。

この報告書の原案について、県民の皆さんから意見を募集している、という内容です。

つまりは、この報告書を元に、今後の奄美群島全体の振興開発の方針が決まるかもしれないということです。

そのため、鹿児島県側のほうから、この調査報告書の原案について、県民の意見・情報・改善案を広く募集しています。

もちろん、話題は、今回の大型クルーズ船寄港地誘致について、観光について、奄美大島についてだけではありません。


奄美群島すべてにおける、
●農業
●産業
●情報通信
●定住促進
●世界自然遺産登録を見据えた施策の展開
●物資費用の負担軽減●
●防災及び国土保全

など、奄美群島に住んでいるすべての皆さんに関わってくるさまざまな問題
について、県の調査結果と今後の方針が述べられています。

パブリック・コメントは公の機関に対しての意見・情報・改善案ですので、
報告書に追加や異議を申し立てる、報告書に記載されていない現状を訴えるなども、もちろん可能です。

鹿児島県パブリック・コメント制度の概要は、鹿児島県庁のホームページに記載されているとおり、
http://www.pref.kagoshima.jp/ab02/kohokocho/public/gaiyo/gaiyouindex.html

●県の政策形成過程における公正の確保と透明性の向上を図る。
●県民の多様な意見を県の意思決定過程に反映させることで、県民参加による開かれた県政を推進する。

つまり、公正で透明性のあるかたちで政策をつくり、県民も参加した開かれた県政を実現するための制度です。

意見の取扱いについては、以下のように述べてあります。

1.意見の考慮提出された県民の意見を考慮して、計画等の決定を行う。
2.公表計画等の決定後、次の事項を公表する。
●決定した計画等の内容
●提出された意見の概要
●提出された意見に対する県の考え方

つまり、県民の意見を考慮し、決定した計画については内容を公表する、と書かれています。

今回の、「奄美群島振興開発総合調査報告書(原案)に係るパブリック・コメント」の〆切は平成30年2月23日(金曜日)までです。


以下のWeb及び以下の自治体にてこの報告書の原案を閲覧することができます。
https://www.pref.kagoshima.jp/ac07/20180117.html

意見はWeb上にあるワード及びPDFファイルにて公開されている指定の書式の上、郵送、FAX、メールにて提出できます。

●氏名,住所等の個人情報については,この意見募集のためにのみ利用し,第三者に提供したりすることはいたしません。

●また,お寄せいただいた御意見の公表に際しましては,これらの個人情報は一切公表いたしません。

とのことです。

以下が、この報告書(原案)が閲覧可能な各自治体の担当部署です。

(1)閲覧場所
●鹿児島県
ア県政情報センター(県庁行政庁舎2階)
イ離島振興課(県庁行政庁舎7階)
ウ県大島支庁及びその離島事務所

●奄美大島、喜界島、徳之島、沖永良部島
・大島支庁総務企画課奄美市名瀬永田町17-30997-57-7218
・瀬戸内事務所総務課大島郡瀬戸内町古仁屋船津360997-72-2111
・喜界事務所総務係大島郡喜界町赤連2901-140997-65-2091
・徳之島事務所総務課大島郡徳之島町亀津72160997-82-1333
・沖永良部事務所総務福祉課大島郡和泊町手々知名134-10997-92-1632

●奄美市、大和村、宇検村、瀬戸内町、龍郷町(奄美大島)
喜界町(喜界島)、徳之島町、天城町、伊仙町(徳之島)、
和泊町、知名町(沖永良部島)、
与論町(与論島)

・奄美市企画調整課奄美市名瀬幸町25-80997-52-1111
・大和村総務企画課大島郡大和村大和浜1000997-57-2111
・宇検村総務企画課大島郡宇検村湯湾9150997-67-2211
・瀬戸内町企画課大島郡瀬戸内町大字古仁屋船津230997-72-1111
・龍郷町企画観光課大島郡龍郷町浦1100997-62-3111
・喜界町企画観光課大島郡喜界町大字湾17460997-65-1111
・徳之島町企画課大島郡徳之島町亀津72030997-82-1111
・天城町企画課大島郡天城町大字平土野2691-10997-85-3111
・伊仙町未来創生課大島郡伊仙町伊仙18420997-86-3111
・和泊町企画課大島郡和泊町和泊100997-92-1111
・知名町企画振興課大島郡知名町大字知名3070997-93-3111
・与論町総務企画課大島郡与論町大字茶花32-10997-97-3111


(2)閲覧時間
午前8時30分から午後5時15分まで(閉庁日を除く)

▼以下、資料の一部抜粋です。▼

鹿児島県では,現行の奄美群島振興開発特別措置法が平成30年度末に期限切れを迎えることから,奄美群島の社会・経済の現状,課題及び奄美群島振興開発事業の成果等を総合的に調査し,今後の振興開発の方向及び方策を明らかにするための「奄美群島振興開発総合調査」を実施しています。

このたび,報告書(原案)を取りまとめましたので,県民の皆様の御意見を募集します。

お寄せいただいた御意見につきましては,報告書作成の参考とさせていただきます。

第2編第1章より
https://www.pref.kagoshima.jp/ac07/documents/63688_20180121162430-1.pdf

第1章 振興開発の基本方針

奄美群島は,人口減少や高齢化が進み地域の活力低下が懸念されている状況にあるが,これは,大局的に見れば島国である日本の将来にも通じる課題であり,国全体の課題として対処していく必要がある。また,奄美群島は国境離島としての海上の安全の確保や国土防衛などの重要な機能を担っている。
特に,奄美群島は第Ⅰ編第1章でも取りまとめたように,遠隔地にありながらも有人離島の中では最も人口の多い島があるなど,その経済活動の維持・活性化は我が国の南方海域における政治・経済的な影響力にも関連するものと言える。
一方,奄美群島ではLCC就航やクルーズ船の寄港による交流人口の増加や,世界自然遺産登録を見据えた官民の動き,大河ドラマ「西郷どん」の放送など追い風が吹いているところである。
今後,群島の人口の著しい減少を食い止めるためには,奄美群島に吹く追い風を生かしながら,産業を振興し,雇用を拡大し,定住を図っていく必要があり,そのためには,定住促進のための産業の振興,世界自然遺産登録などを生かした交流人口の拡大,地域を支える人材の確
保・育成,条件不利性の改善等の施策の展開を図る必要がある。

P235より。

また、P235では、

1 定住を促進するための方策
(1) 農業の振興
(2) 観光産業の振興
(3) 情報通信産業の振興

についても述べてあります。

P236からは、

2 世界自然遺産登録などを生かした交流拡大のための方策
(1) 世界自然遺産登録を見据えた施策の展開
(2) 奄美ならではの自然・文化等の地域資源の活用


3 滞在型・着地型観光を促進するため
の方策
4 奄美群島が抱える条件不利性の改善
(1) 運賃,輸送コストの軽減

が述べられています。

P237からは、

(2) 生活又は事業活動に必要な物資の費用負担の軽減
(3) 防災及び国土保全

5 奄美群島の生活基盤の確保・充実

について述べられています。

▼鹿児島県への意見の提出方法は下記です。▼

御意見を提出される方は,次の(1)から(3)までのいずれかの方法により提出してください。

また,御意見の内容を確認させていただく場合がありますので,氏名,住所及び連絡先(電話番号,メールアドレス等)を必ず明記してください。

意見提出様式(WORD:20KB)

意見提出様式(PDF:40KB)

注※リンク先5.にあり※
https://www.pref.kagoshima.jp/ac07/20180117.html

(1)郵送の場合

意見提出様式に御記入の上,次の住所に郵送してください。(平成30年2月23日消印有効)

〒890-8577

鹿児島市鴨池新町10-1

鹿児島県企画部離島振興課奄美振興係あて

(2)FAXの場合

意見提出様式に御記入の上,次のFAX番号に送信してください。

FAX番号:099-286-5531

鹿児島県企画部離島振興課奄美振興係あて

(3)電子メールの場合

意見提出様式ファイルに御入力の上,次のメールアドレスに送信してください。

メールの標題は「奄美群島振興開発総合調査報告書(原案)に対する意見」としてください。

メールアドレス:amami@pref.kagoshima.lg.jp


御意見の内容を正確に把握するため,電話,窓口での口頭の御意見はお受けいたしません。





皆さんの意見が公正に取り扱われ、今後の奄美群島全体の振興開発に対する施策・政策に反映されるよう、
ぜひともこのパブリック・コメントにご参加ください。


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奄美の自然を守る会
代表:田原 敏也
〒894-1502 鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋宮前 23-6
TEL:0997-72-1001
FAX:0997-72-1003
e-mail:saveamami@gmail.com

Blog:http://saveamami2018.amamin.jp/
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Twitter:https://twitter.com/saveamami
Change.org:https://goo.gl/3NdsQX

◆Change.orgにて署名活動中◆



◆書面での署名の場合◆

書面の場合は、https://goo.gl/FxDdXBよりPDFをダウンロードして必要事項を記載の上、奄美の自然を守る会  代表:田原 敏也 〒894-1502 鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋宮前 23-6 までご郵送、もしくは手渡しして頂ければ幸いです。
署名は、このchangeか書面、どちらか1回でお願いいたします。

▼コメントはFacebookよりお願いいたします▼
  


Posted by saveamami at 21:34パブリック・コメント

2018年02月18日

空から見た西古見集落。ここに22万トン級の大型クルーズ船が来たら、すべてが一変するでしょう。

奄美大島で発行されているフリーペーパー、マチイロマガジン47号の表紙は空から見た西古見集落です。
ここに、22万トン級のクルーズ船が来たら、山も海も集落もすべてが一変するでしょう。




【マチイロマガジンより】
http://machi-iro.com/magazine/machi-iro-magazine-47/

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奄美の自然を守る会
代表:田原 敏也
〒894-1502 鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋宮前 23-6
TEL:0997-72-1001
FAX:0997-72-1003
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Posted by saveamami at 12:00西古見の自然

2018年02月18日

1月15日付南海日日新聞投書:「自然も平和も守るには」

「南海日日新聞」2018年(平成30年)1月15日 月曜日 ひろば欄

  <自然も平和も守るには>  原田光一郎

 新年が明け、今年は奄美の世界自然遺産登録がかなうのか、大河ドラマ「西郷(せご)どん」はどんな展開になるのか楽しみにしてます。

 一方で、再びクルーズ船寄港地開発のことを聞いたり、自衛隊ミサイル基地の様子を見ると心配になります。

 人間の経済活動の陰で自然が失われてきたから、それを防ぐための世界自然遺産登録のはずなのに、再び開発による環境破壊を進めてしまっては、奄美の魅力の一つである豊かな自然を失うことになります。

 クルーズ船は名瀬港に入る大きさに限定して、あとは自治体がコーディネートして体験型民泊などでおもてなしするなど、行政と島民はもっとソフト面で奄美を発信し、自然も平和も守るにはどうしたらいいか真剣に考える時だと思います。

(龍郷町、42歳、小学校教諭)