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2018年09月28日

瀬戸内町議会9月定例会、渡島芳臣議員の大型クルーズ船寄港地誘致についての一般質問及び町の答弁です。

瀬戸内町議会9月定例会、渡島芳臣議員の大型クルーズ船寄港地誘致についての一般質問及び町の答弁です。

渡島芳臣議員

まず大型クルーズ船寄港計画についてですが、クルーズ船誘致については、奄美の自然を守る会から8月28日、公開質問状が提出されました。また、同時に県知事に宛てた同計画に反対する3052人分の署名も町に提出されました。
収容能力など考えたら、身の丈に合わない計画だから、反対ということであります。
町として開発を抑えた持続可能なクルーズ観光の在り方のビジョンを示して欲しいと注文をしております。
このクルーズ船誘致については、その地区へのメリットが大きければ、他の市町村も競って手を挙げてくるものと思われます。どの市町村も手を挙げない中、本町だけ進めていこうとする行動はどこから来ているものなのか知りたいものであります。

町長

大型クルーズ船寄港計画の進捗状況については、現在、町民の皆さまとお約束した町民主体の協議会の立ち上げに向け、準備を進めているところであります。
次に、再度の説明会開催については、現時点では考えておりません。今後町民主体の協議会で議論を重ね、町民の理解が得られる結果を導き出す考えであります。

渡島芳臣議員

大型クルーズ船寄港誘致計画についてでありますが、これからも誘致に向けて進めていく計画がうかがえますが、この計画を反対する団体から3052名という反対署名が提出され、収容能力を考えたら身の丈に合わない計画だから反対という意見でありますが、このとことについてどのような感想を持っておられるのかうかがいます。

課長

私自身、直接その要望書を預かった身といたしまして、キチッとその思いは受け止めていきたいと思っています。ただ、多くの要望・陳情・署名活動の結果を踏まえましても、やはり情報が精査されてない中での思いが非常に強いかと思っております。
今後この要望書を出された団体を含めた町民主体の協議会の中で答えを導き出していくのがもっともいい形と私自身思っております。

渡島芳臣議員

協議会の中で進めていくということでありますが、インターネット等によりますと、町はすでにクルーズ船誘致に動いているとの情報があるようでありますが、これは事実なのでしょうか。町民はクルーズ船誘致について理解してもらえたと思っておられるのか、また町が進めて行けば、町民の理解は得られるものと感じておられるのかお尋ねします。

課長

ご質問の、町が水面下でいろいろ誘致について動いている、それについて私共、6月議会の前に町政懇談会を通じて、また議会の中におきましても、まず情報収集はさせていただきたい、という形で、情報収集の部分におきましては、私ども直接県の方にお話しさせていただいております。
さらに町民の意見・意思を無視して、このプロジェクトを動かしていくことは私自身ならないと思っております。

渡島芳臣議員

是非、町民の理解が得られるように努力をして、充分な協議を重ねていただきたいとこのように思います。
このクルーズ船誘致に向けて、クルーズ船寄港地誘致検討事業費という項目が今回の補正予算の中に組まれましたが、この中でクルーズ船寄港地誘致検討委員会報償費53万6千円組まれていますが、検討委員会のメンバーの構成、内訳及びどのような趣旨で選ぶのか、この内容を伺います。

企画課長
まずメンバーの選定におきましては、現段階におきましては、これまで長期振興計画策定委員会、また各種の協議会等の中で、町内の各種団体の代表者、もちろん議会議員を含めて、そういった方々を選定していきたいと考えております。
さらに、今回の問題の中で、やはり専門的な知識を非常に要求される部分が多々ございます。
そのためには学識経験者として、私共が包括連携しております近大、また、連携しております鹿児島大学、本町の政策顧問をしておられます九大の名誉教授であります信友先生、そういった形で、各大学の方にこの協議会をキチッと創生する役割の方を推薦していただきたいとお願いしているところでございます。

渡島芳臣議員

是非、公正な人選をして進めていただきたいとこのように思います。
クルーズ船誘致調査のために旅費も今回の補正予算で計上しました。旅費71万8千円を含まれていますが、この出張先の場所と時期、人数、どのような調査をされるのか内容をうかがいます。

企画課長

この旅費につきましては、私どもが今、要請しております関西圏近畿大学、また福岡県の九州大学、鹿児島の鹿児島大学、そちらの方から調整役を、また有識者として参加していただく方々の旅費という形で計上しております。

渡島芳臣議員

国・県の進めている大型クルーズ船誘致計画とは別の形で、本町独自の判断で今後進めて行きたいとの答弁がこの間あったと思いますが、どのような意味なのか理解しにくいところですが、どういうことなのか内容をお尋ねします。

企画課長

まず、今回のこの一連の流れにつきましては、国の国策プロジェクトとしてこの案件が進んでまいりました。で、今後におきまして、国の考えをキチッと把握するというのをが我々が把握するというのが一つ。もう一つは、議員がおっしゃいましたとおり、わが町の身の丈にあったどういったレベルがいいのか。こういったものを、国の考え、我々の考え、ともに整理しながら向かっていくのが最良ではないかという形で考えております。

渡島芳臣議員

審議会(協議会)の中で必要であるのかないのか決めたいとの答弁でありましたが、審議会(協議会)で必要であると決まれば、この計画は進めて行く考えなのかうかがいます。

町長

まずは審議会(協議会)の議論をしっかり見定めて総合的に見定めたいと思っておりますので、現時点では、はっきりとしたことは、今、言える段階ではありません。協議会の議論を見極めていきたいと思っております。

渡島芳臣議員

この審議会(協議会)というのは、一部のメンバーで決めて行くわけで、町民の総意とは言えないと思いますので、この町民全体のアンケート調査をとる必要があると思いますが、このアンケート調査の計画はないのかどうなのか。

企画課長

まず、先程町長が述べましたとおり、協議会の中であらゆる角度から議論がなされていくと考えております。協議会の中で、この案件につきましてはやはり町民の意見をたまわるべきだという判断に至りましたら、私どもといたしては協議会の考えに従いまして、アンケートになるのか違う形になるのか、そのへんは協議会の判断とともに考えていきたいと思っております。

渡島芳臣議員

これは是非、アンケート調査を実施して、町民総意の意見を反映させて進めるべきだと、このように思います。
このクルーズ船誘致に向けて進めていこうとしている町のお考えですが、この問題は本町ならず奄美全体に大きく影響する問題であります。慎重の上にも慎重を重ねて、後々に悔いを残さないようにと十分に町民と協議を重ねて検討してもらいたい、このように思います。

町長

このクルーズ船寄港地の問題につきましては、議員が冒頭に他の市町村では考えていないということを申し上げられましたが、徳之島3町の議員大会の中においてですね、この我々と同じ国が進めようとしている島嶼部のクルーズ船寄港地問題について、その徳之島3町の議員大会の決議の中でも決議されたものと、私自身は認識しているところです。
また、このことにつきましては町内外から、さまざまな意見が私のところにも寄せられております。反対の意見もあれば、賛成の意見もあります。
ま、今後は協議会の中も含め、じっくり腰を据えて、今後の瀬戸内町、未来に向けた瀬戸内町のためにどのような判断をしたらよいか等も含め、この協議会の中で考えていきたいと考えております。

渡島芳臣議員

是非、充分な協議を重ねて検討してもらいたい、このように考えております。

※録音データは瀬戸内町議会アーカイブよりご視聴ください。
http://smart.discussvision.net/smart/tenant/setouchi/WebView/rd/speech.html?council_id=1&schedule_id=3&playlist_id=4&speaker_id=6&target_year=2018


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・瀬戸内町は「このプロジェクトは国策である」
・鹿児島県は「自治体の判断」
・日本政府は「自治体の判断」

と言っております。

世界自然遺産登録と大型クルーズ船の関連性については、

・IUCNは
「日本政府は、奄美大島に大型クルーズ船寄港地誘致の具体的な計画は存在しないと言った」

・日本政府は
「IUCNの勧告は把握している。具体的な大型クルーズ船寄港地誘致計画はない」

・瀬戸内町は
「国からあがってきた国策である」、IUCNの勧告については公式なコメントをしていない

という状態です。

◆◆ 現町長は大型クルーズ船寄港地誘致について「挑戦していく信念に変わりない」と発言し、来年6月の次期町長選挙に出馬をする予定です。◆◆
問題の長期化に伴い、活動資金調達のためのTシャツ、グッズ販売を開始いたしました。
商品の詳細はこちらの販売ページからご覧ください。

https://clubt.jp/sp/shop/S0000054945.html

商品1点につき、ボディ代、プリント代を除いた1000円を今回の大型クルーズ船寄港地誘致問題についての活動資金として、使用いたします。

◆◆グッズの購入ではなく、直接の募金をしていただける方は以下の口座にお願いできれば幸いです。◆◆

ゆうちょ銀行
店番798
普通口座
口座番号0518878
口座名 アマミノシゼンヲマモルカイ

領収書をご希望の方は、お手数をおかけしますが、saveamami@gmail.com まで、振込み名義人名とお名前、ご住所をお報せください。もちろん、個人情報は厳守致します。
-----------------------------------------------------------
奄美の自然を守る会
代表:田原 敏也
〒894-1502 鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋宮前 23-6
TEL:0997-72-1001
FAX:0997-72-1003
e-mail:saveamami@gmail.com

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◆Change.orgにて署名活動中◆



◆書面での署名の場合◆

書面の場合は、https://goo.gl/FxDdXBよりPDFをダウンロードして必要事項を記載の上、奄美の自然を守る会  代表:田原 敏也 〒894-1502 鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋宮前 23-6 までご郵送、もしくは手渡しして頂ければ幸いです。
署名は、このchangeか書面、どちらか1回でお願いいたします。

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