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2019年08月28日

昨日、奄美の自然を守る会が大島支庁クラブで記者会見をいたしました。

昨日、奄美の自然を守る会が大島支庁クラブで記者会見をいたしました。
記者会見の様子を取り上げてくださった南海日日新聞の記事です。

瀬戸内町のクルーズ船誘致断念で自然守る会が提案(南海日日新聞:2019年8月28日)

瀬戸内町が同町西古見への大型クルーズ船寄港地の誘致を断念したことを受けて、計画に反対していた奄美の自然を守る会(田原敏也会長)は27日、官民一体となった「持続可能な観光」の推進など、世界自然遺産登録を目指す奄美の観光の在り方に関する提案を発表した。



 提案は▽島民、企業、行政、各種団体が一体となった啓蒙活動によって持続可能な観光に理解を深める▽奄美全体の観光と自然保全のバランスについての方向性の検討▽島発の持続可能な観光に基づく具体的な観光商品開発―の3項目。



 田原会長らは同日、奄美市名瀬の県大島支庁記者クラブで会見し、同町のクルーズ船誘致断念について「私たちの主張が受け入れられた。賢明な判断だ」と評価し、「これをきっかけに世界自然遺産の地にふさわしい観光について、奄美全体で方向性を考えるべき」と訴えた。



 大型クルーズ船寄港地の誘致を巡っては、国が2017年8月に公開した「島嶼(とうしょ)部における大型クルーズ船の寄港地開発に関する調査の結果」を受けて町が検討を開始。18年10月に発足した町内各種団体の代表や有識者で構成する検討協議会が議論を重ね、今月10日に鎌田愛人町長に提言書を提出した。



 鎌田町長は23日、受け入れのための条件整備が困難であり、町内の合意形成が不十分だとして、誘致の断念を発表した。

※全文はリンクよりお読みください。

http://www.nankainn.com/local/%E7%80%AC%E6%88%B8%E5%86%85%E7%94%BA%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BA%E8%88%B9%E8%AA%98%E8%87%B4%E6%96%AD%E5%BF%B5%E3%81%A7%E8%87%AA%E7%84%B6%E5%AE%88%E3%82%8B%E4%BC%9A%E3%81%8C%E6%8F%90?fbclid=IwAR24F0_WTltcE_A_xG2VNl9wLmTJngDFXTNn6PgMilCM1_6YOAoSr-8CRGQ  


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2019年08月24日

2019年8月24日、鹿児島県の新聞、南日本新聞の誘致断念に関する記事です。




鹿児島県の新聞、南日本新聞の誘致断念に関する記事です。


南日本新聞 2019年8月24日

瀬戸内クルーズ船誘致断念
町長「住民合意得られず」

瀬戸内町の鎌田愛人町長は23日、西古見地区に検討している大型クルーズ船寄港の誘致を断念する、と発表した。町内の合意形成が不十分で、住民代表らでつくる検討協議会が求める環境保全と産業振興の両立などの実現が、短期間では困難なことを理由に挙げた。
鎌田町長は記者経会兼で「住民感情等を含め、受け入れ条件の整備は困難。一連の議論に終止符を打ち誘致を断念した」と説明。「町民や各種団体に心配と迷惑をかけた。期待させた西古見の住民にも申し訳ない」と陳謝した。
同地区は、2020年の訪日クルーズ客数目標500万人を掲げる政府方針に基づき、国交省が2017年に寄港候補地として公表した。
町は当初、人口減少が進む町西部の振興につながるとして、同地区住民らの要望を受けて誘致方針を決定。その後、住民間で賛否が分かれる状況を踏まえ、誘致の課題や効果を洗い出すため、昨年10月に検討協議会を設置。国や県との交渉を凍結していた。
協議会は全5回会合を開き、今月10日、クルーズ船客の加計呂麻島入り回避、環境や治安への影響が出ないよう管理計画の策定―などを盛り込んだ提言書を町に提出した。鎌田町長は「西古見地区の貴重な戦跡や豊かな自然を活用した活性化を考える」と述べた。

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2019年08月24日

2019年8月24日、地元紙、南海日日新聞の誘致断念についての記事です。







南海日日新聞 2019年8月24日

大型クルーズ船 誘致断念 瀬戸内町
鎌田町長「受け入れの条件整備困難」

瀬戸内町が同町西古見への誘致を検討していた大型クルーズ船寄港地開発計画について、鎌田愛人町長は23日、「同計画による地域振興策の実現や、住民感情等も含めた受け入れのための条件を整備することは困難」とし、誘致を断念すると発表した。

町役場で記者会見した。鎌田町長はクルーズ船寄港地に関する検討協議会(委員長・宮廻甫允鹿児島大学名誉教授)から今月10日に提出されたクルーズ船寄港地の在り方についての提言書を、「真摯に受け止め、今後のクルーズ観光の基本姿勢とすることは当然」とした上で、「現在進めている西古見への誘致計画は町内の合意形成が不十分な状態にあり、提言内容を順守して進めるには長期の時間を要する。そのような状況の中で議論することは好ましくないという私の判断」と断念を決断した理由を述べた。
今後の西古見集落を含めた町の振興策については「町長期振興計画を着実に実現していくことが重要と考えている。西古見集落の皆さま方には現状を憂い、(クルーズ船誘致の)要望をいただいていたが、大変申し訳なく思っている。西古見には素晴らしい自然、貴重な戦争遺跡がある。これを活用し、住民と話し合いながら活性化に努力していきたい」と述べた。
県には20日に誘致断念を連絡し、県からは「町の判断を尊重する」との回答があったという。
同日夕には鎌田町長自ら西古見集落に出向き、誘致断念を報告した。茂節子区長は南海日日新聞社の取材に対し「町長の決断を受け止める。私たちは集落を何とかしたいと考えて要望書を出したが、町長はいろんな意見を総合的に判断くださったのでしょう。今回の件で西古見に注目していただいたので、今後も目を向けていただきたい」と話した。
同計画は2017年8月、国の「島嶼部における大型クルーズ船の寄港地開発に関する調査の結果」公表を受けて動き出した。町は独自に調査を進め、町内3カ所の候補地の中から、西古見・池堂地区を最適地と判断し、誘致に名乗りを上げた。
一方、町民への説明不足などを背景に、町内外で誘致に反対する団体発足や署名活動の動きが広がった。誘致の賛否で対立の構図ができ、事実に基づかない情報が錯綜するなどして町は混乱した。
クルーズ船寄港地に関する検討協議会は町内各種団体代表や学識経験者など19人で18年10月に発足。5回の議論を重ね、鎌田町長に▽環境保全と産業振興を図る専門家の意見を踏まえた対策の検討▽環境許容量を踏まえた観光管理計画の策定―など7項目にわたる提言書を提出していた。

WWFジャパンが歓迎声明

公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン、東京)は23日、鎌田愛人瀬戸内町長が同日発表した大型クルーズ船寄港地開発計画誘致断念の決定について、歓迎する声明を出した。
WWFジャパンは今年2月、同計画誘致に関して見直しを求める声明を発表。6月にも町、国、県など関係機関に対し、計画の見直しと地域の関係者が参加した持続型観光利用計画の構築を求める要望を伝えていた。
今回の声明では、断念決定を「生物多様性条約第10回締約国会議で世界の合意とされた愛知目標と、持続可能な開発目標にも貢献する」と評価。今後も同地域の保全活動への連携協力を進めていく考えを示した。

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2019年08月24日

2019年8月24日奄美新聞 1面と9面の大型クルーズ船寄港地誘致断念についての特集記事です。











奄美新聞 2019年8月24日

瀬戸内町 クルーズ船寄港地誘致断念
鎌田町長「受け入れ条件整備困難」

瀬戸内町の鎌田愛人町長は、23日、同町役場で、町が検討していた同町西古見・池堂地区への大型クルーズ船寄港地誘致の断念を発表した。鎌田町長は「町内の合意形成が不十分で、提言内容の遵守するには長期の時間を要し、住民感情を含めた受け入れの条件整備は困難。一連の議論の終止符を打ち、誘致を断念することを決断した」と語った。

同町西古身地区へのクルーズ船寄港地誘致計画は、2017年8月に国土交通省が発表した「島嶼部における大型クルーズ船の寄港地開発に関する調査の結果」に基づき推進。同年12月に町は県に対し、支援を求める要望書を提出した。
18年10月からは町民の要望を受け、有識者らを交えた検討協議会を立ち上げ。町に最適なクルーズ船寄港地の在り方を協議。今月8日にあった第5回検討協で7項目にわたる提言書を承認し、鎌田町長に提出した。
鎌田町長は計画について、「地域振対策の具現化への焦りから、民意が十分に反映されず、配慮に欠けた事務手続きが行われた」とし、「事実に基づかない内容が町民の間に浸透し、対立構図ができるなど長期にわたり不安と混乱を招いたことに大変申し訳なく、責任を感じている」と陳謝した。
断念理由について、報告書にあった「専門家の意見を交えた適切な対策」、「多様な意見を聴取する透明性のある組織づくり」に長期の時間を要することなどを挙げた。町民の中で賛否が分かれている状況も鑑みたという。
また、今後のクルーズ船寄港地誘致については、「船社などから別の寄港地についての話が出て来た場合も、提言に沿った受け入れ態勢を整えていきたい。現在行っている古仁屋港を利用したクルーズ観光の誘致は積極的に取り組んでいきたい」。今後の西方地区の地域振興については「長期振興計画の着実・確実な実現をすることと、戦跡・自然を活用し、住民との話し合いの中で、活性化を推進したい」とした。
鎌田町長は同日夕方には西古身地区で、住民に計画断念を報告。国・県にはすでに報告済みという。住民説明会の予定はなく、広報誌やSNS、地元ケーブルテレビを通じ、広報する。

解説

計画自体の透明性欠落

鎌田愛人町長は23日、2年前から紛糾し続けた西古身地区へのクルーズ船寄港地誘致問題に「断念」という形で終止符を打った。退かざるを得なくなった背景はさまざまだろうが、計画の透明性の欠落は大きな要因の一つだろう。
計画は瀬戸内町が2017年12月19日に三反園県知事宛てに協力を要請したことで明るみに出たが、町は同年8月から西古見での現地説明会を実施するなど動いていた。〝秘密裏〟に進められていた計画に疑念・不安が募り、18年2月の反対団体立ち上げを皮切りに白紙化を求める要望書や反対署名が町に寄せられる事態となった。
同年3月の町議会定例会で鎌田町長は「慎重さが足りず、多く野住民に不安と心配をかけたことをおわび申し上げたい」と陳謝。町内各地での町政懇談会を経て、同年10月に町民主体の検討協議会を設置した。始終紛糾したものの、動画配信サイトで中継するなど透明性は取り戻されたように見えた。
転機は今年2月に行われた第3回検討協。町の公募に米大手クルーズ会社が手を上げ、動画公開NG・マスコミ各社にも非公開でプレゼンテーションを実施した。せっかくガラス張り化した検討協だったが、重要な部分を公開しなかったことで再び反対の声が広がった。
鎌田町長は23日の記者発表の中で「時間経過とともに、事実に基づかない内容が町民に浸透した」、「町内の合意形成が不十分」などと言及。肝心な部部が見えない状態が憶測での議論を呼ぶのは至極当たり前のことだ。
一連の騒動から瀬戸内町は、政策における透明性の重要性を痛感したはずだ。
今後、賛否の分かれる公共事業を推進する際は今回得た教訓を生かし、疑念を抱く余地のない方法を、その都度考える流れを作ることで町を二分した2年間の責任とするべきだろう。

9面
「英断歓迎」「何らかの振興策を」

瀬戸内町の鎌田愛人町長は23日、町が検討していたクルーズ船寄港地誘致計画の断念を発表した。地域振興の立場からの賛成、環境保全の立場からの反対など賛否の分かれる計画だったが、関係者からは「町長の英断を歓迎したい」、「結果は尊重するが、地域振興策は必要」などさまざまな意見が聞かれた。

計画に反対の立場をとり続けてきた「奄美の自然を守る会」の田原敏也会長(64)は、「大勢の観光客が一斉に押し寄せる大型クルーズ船の寄港は、豊かな自然を魅力とする奄美大島の観光と相いれないことを一貫して主張してきたが、今回、主張が受け入れられ、鎌田町長が計画断念を決定したことを歓迎したい。この英断によって、多くの貴重な動植物などを守ることができたことに感謝している。今後も、奄美の自然を守りながら、地域振興が図られるよう市民団体として様々な形でかかわっていきたい」と話した。
一方、計画推進の立場をとってきた同町西古見集落の茂節子区長(74)は「検討協議会などの提言を受け、鎌田町長が総合的に判断したことなので、計画断念の決定は支持したい」と町長の決断に理解を示しつつも、「町の端にある小さな集落としては、地域振興のため、何とかしてほしいという思いは変わらない。町長には計画断念ですべて終わりにするのではなく、地域の活性化のための方策を今後も様々な視点から考えていってほしい」と注文を付けた。
町にクルーズ船寄港計画の見直しなどを求めて来た世界自然保護基金(WWFジャパン)は「瀬戸内町が地域の様々な意見を踏まえ、地元が誇る豊かな海の保全を鑑みて選んだ決定は、生物多様性条約第10回締約国会議で世界の合意とされた愛知目標、持続可能な開発目標に貢献するもの。持続可能な観光の先進モデル実現を期待し、今後も地域の保全活動との連携協力を進めていく」などとする声明を発表した。

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Posted by saveamami at 10:28新聞記事瀬戸内町

2019年08月23日

奄美大島・瀬戸内町西古見大型クルーズ船寄港地誘致断念に関するニュースの8/23時点のまとめです。

MBC NEWS

大型クルーズ船誘致 瀬戸内町が計画断念[08/23 19:24]

https://www.mbc.co.jp/news/mbc_news.php?ibocd=2019082300037831&fbclid=IwAR15wBtPcMpW-yakbQUMiMNnpHLZl1G771wn0yNnFqVhwQWachxeK9sW-jU


NHK 鹿児島ニュースWEB

瀬戸内町がクルーズ船誘致を断念

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20190823/5050007773.html?fbclid=IwAR0Vb2X_1nrCm7TqlXPA6wytCq-jDnGNtGRpGAnXvYvJAPvefqlKVLBVi68

KKB鹿児島放送

瀬戸内町 大型クルーズ船誘致断念

http://www.kkb.co.jp/news_move/jchan_move_detail.php?news_flg=2¶m1=20190823¶m2=210308¶m3=1

KTS鹿児島テレビ

瀬戸内町が大型クルーズ船の誘致を断念

https://kts-tv.net/news/1487/

日テレ NEWS24 鹿児島

瀬戸内町 大型クルーズ船誘致を「断念」

http://www.news24.jp/nnn/news16343734.html

大紀元 EPOCHTIMES

奄美、中国からの数千人大型クルーズ船誘致案 町長が断念を発表

https://www.epochtimes.jp/p/2019/08/46305.html?fbclid=IwAR2qXt8lVFKZjLSPNcCjIGdhNaPWf78a6Dl5Ii47rpMji1Ym6eAn9rllvn0

奄美新聞

クルーズ船寄港地誘致断念
http://amamishimbun.co.jp/2019/08/23/20061/


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奄美の自然を守る会

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Posted by saveamami at 22:54新聞記事Webサイト記事

2019年08月13日

先日の検討協議会の様子についての記事です。 クルーズ船寄港地検討協(2019年8月11日:奄美新聞)

先日の検討協議会の様子についての記事です。

クルーズ船寄港地検討協(2019年8月11日:奄美新聞)

提言承認、提出受け鎌田町長 加計呂麻への入島回避盛り込む
「盆明けごろには結論」
 瀬戸内町が設置した「クルーズ船寄港地に関する検討協議会」(委員長・宮廻甫允鹿児島大学名誉教授)の第5回が10日夜、同町役場委員会室であった。事務局(同町企画課)が示した提言書案を、一部文言を変更し承認。観光管理計画の策定や、加計呂麻島へのクルーズ旅客入島回避などを盛り込んだ提言書を鎌田愛人町長に提出した。鎌田町長は「内容を精査し総合的に、町政運営をする中で適切な判断を下したい。盆明けごろには西古見地区への大型クルーズ船寄港地誘致を進めるのか、進めないのか結論を出したい」とした。

 協議会は昨年10月、町が推進する西古見地区へのクルーズ船寄港地誘致について、同町に適した寄港地について議論する場として設置されたもの。これまで4回実施。今年3月にあった第4回では、委員全員が意見を発表する機会が設けられるなどした。

 今回は事務局が6日までに委員に送付していた、同町に最適なクルーズ船寄港地のあり方について示す提言書案を審議。同案には、①自然環境・景観の保全・産業振興に向け専門家の意見を踏まえた適切な対策の検討②キャリングキャパシティ(環境容量)評価を含む観光管理計画策定・治安維持を含めた適正な旅客の観光管理の検討③奄美のブランド向上のための諸施策の検討・世界自然遺産推薦地への観光についての管理徹底の検討④原則、加計呂麻島へのクルーズ船旅客入島を回避すること⑤企画段階からの地元自治体・企業が参画できる仕組みの構築⑥町民への計画周知、多様な意見を聴取する透明性のある組織づくりの検討⑦協議会での委員の意見・要望について解決のための必要な措置を講じること―の7項目が盛り込まれた。

 同案作成のプロセスについては異議がなかったが、内容について議論。計画への賛否についての意見も出たものの、同案内容については一部文言の追加のみにとどまり、全会一致で承認された。

 宮廻委員長は「今後、クルーズ船について検討していく際に必要なことを取りまとめる形になった。意見を一本化できず、十分な提案ができたとは言えない。多くの意見を尊重した結果、こうした形でしかできなかった」と話した。

※全文はリンクよりお読みください。
http://amamishimbun.co.jp/2019/08/11/19859/  


Posted by saveamami at 16:30新聞記事瀬戸内町

2019年07月16日

地元紙、奄美新聞にて、「参院選@奄美③ 西古見クルーズ船寄港地誘致の今」と題してこの問題が取り上げられています。

奄美新聞にて、「参院選@奄美③ 西古見クルーズ船寄港地誘致の今」と題してこの問題が取り上げられています。

参院選@奄美③

西古見クルーズ船寄港地誘致の今

(奄美新聞 2019年7月14日)
 

http://amamishimbun.co.jp/2019/07/14/19325/

 奄美大島の最西端・西古見集落。この静かで小さな集落が「大型クルーズ船」という言葉と紐づけして連想されるようになって1年半以上が経った。町民主体の検討協議会も立ち上がり、事態は収束へ向かうかと思われたが、具体的な方針はいまだに出ていない。ユネスコの諮問機関・IUCN(国際自然保護連合)の世界自然遺産登録に関する現地調査がこの夏から秋にかけて予定されており、登録への影響も懸念される。環境保全と大型クルーズ船寄港地誘致という相反する計画が同時進行で進む状態について、順を追って振り返りたい。

 【経緯】

 事の発端は2017年7月に国土交通省が発表した「島嶼部における大型クルーズ船の寄港地開発に関する調査の結果」という資料。世界最大級のクルーズ船受け入れを想定した寄港地開発が可能な地点を評価するもので、奄美大島と徳之島の4市町村9候補地が「寄港適地」と評価された。発表を受け瀬戸内町は、18年1月に報道されるまで町民に明かさないままに、候補地とされた西古見地区への説明会や県への支援要望書提出などを行い、事態は混乱に陥った。

 昨年2月には町内4団体が連名で、クルーズ船寄港地誘致を求める要望書を出していたことについて漁協・観光協会が署名を撤回。同年3月の町議会定例会では鎌田愛人町長が陳謝し、4月以降の町政懇談会を約束した。

 町政懇談会の中での町民の要望を受け、町は同年10月に「クルーズ船寄港地誘致に関する検討協議会」を設置し、協議を重ねている。今年2月の第3回検討協では米大手クルーズ旅行会社「ロイヤル・カリビアン社」がプレゼンテーションを実施。内容に具体性はなかったものの、▽1社のみが町の公募に手を挙げたこと▽非公開であったこと―などが反対派の批判の的となった。

 この〝プレゼン問題〟の後、世界自然保護基金(WWF)ジャパン、日本自然保護協会などの島外の自然保護団体から反対署名、要望署が提出された。また町内でも寄港候補地の対岸にあたる加計呂麻島の住民過半数から計画の白紙撤回を求める署名が寄せられている。3月には第4回検討協があったが、委員全員が意見を述べるにとどまり、いまだ意見の総括には至っていない。

 【問題の所在】

 各機関・団体の要望書では懸念されるのは一挙に押し寄せる観光客への対応が不可能な点、地区内の環境破壊など多岐にわたる。自然保護団体や地元有志による反対団体「奄美の自然を守る会」は、「世界自然遺産登録への影響」についても指摘。同会は今月10日に要望書を提出し、IUCNに計画への懸念を共有した上での現地調査を求めた。

 同町担当者は、「世界自然遺産登録への影響は絶対にあってはならないこと」とし、「そぐわないならやめるべき」と断言しているが、協議がどう転ぶかは検討協に一任されており、議論の方向性が注目される。

 奄美の自然を守る会がIUCNに提出した要望書内で、同会は「環境省と国交省の政策の不一致」についても言及する。実際、今年3月にあった国土交通委員会で委員(国会議員)からの質問に対し、環境省担当者は国交省が発表した資料について、「国交省において検討されたものと承知しており、作成過程で当省は特段の協議等を受けていない」と答弁。環境省とは一切協議せず、国交省が同資料を発表したことが明かされている。

 国交省・環境省の連携不足については反対派のみならず、町も頭を抱える。計画の発端となった国交省は検討協にもオブザーバー参加し、委員らの質問に答えるなどするが、環境省からはこの事案に対する指摘はないという。要望書を提出してきた民間の自然団体に協力を仰ぐなどしているが、世界自然遺産登録への影響が懸念される中で環境省側の意見は必須ともいえるだろう。

        ◇  ◇   

 町担当者は「じっくりと議論しなければ、将来に禍根を残すことになる」とし、時間をかけた協議の必要性を説くが、世界自然遺産登録の可否についてはタイムリミットが刻一刻と近づく。他市町村の今後の開発計画のためにも環境省からの意見も求め、早急に地域の環境・住民生活に配慮した観光のあり方を見つけることが求められる。



※全文はリンクよりお読みください。

http://amamishimbun.co.jp/2019/07/14/19325/



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2019年07月12日

奄美の自然を守る会より、世界自然遺産候補地の現地調査を担当する国際自然保護連合(IUCN)に要望書を提出いたしました。

奄美の自然を守る会より、世界自然遺産候補地の現地調査を担当する国際自然保護連合(IUCN)に要望書を提出いたしました。

以下、新聞記事です。

クルーズ誘致計画、精査を  IUCNに要望書提出
(2019年7月12日:南海日日新聞)

http://www.nankainn.com/local/%e3%82%af%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%82%ba%e8%aa%98%e8%87%b4%e8%a8%88%e7%94%bb%e3%80%81%e7%b2%be%e6%9f%bb%e3%82%92-%e3%80%80%ef%bd%89%ef%bd%95%ef%bd%83%ef%bd%8e%e3%81%ab%e8%a6%81%e6%9c%9b%e6%9b%b8%e6%8f%90

瀬戸内町が同町西古見・池堂地区への誘致を考えている大型クルーズ船寄港地誘致計画について、反対する奄美の自然を守る会(同町、田原敏也会長)は10日、世界自然遺産候補地の現地調査を担当する国際自然保護連合(IUCN)に要望書を提出した。IUCNが今年夏から秋にかけて奄美大島で行う予定の現地調査に際し、観光管理の観点から同計画についても精査するよう求めている。

 要望書は同日メールで発送。11日、田原会長(63)と杉岡秋美副会長(65)が大島支庁記者クラブで会見し、内容を報告した。

 要望書では▽行政と住民間のコミュニケーション不全▽持続可能な観光に対する住民の理解が進まないままでのマスツーリズム(大衆化された観光)振興▽大型クルーズ船を使った外来種侵入、固有種の違法取引―など、同計画の不備や懸念材料を指摘している。

※全文はリンクよりお読みください。
http://www.nankainn.com/local/%e3%82%af%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%82%ba%e8%aa%98%e8%87%b4%e8%a8%88%e7%94%bb%e3%80%81%e7%b2%be%e6%9f%bb%e3%82%92-%e3%80%80%ef%bd%89%ef%bd%95%ef%bd%83%ef%bd%8e%e3%81%ab%e8%a6%81%e6%9c%9b%e6%9b%b8%e6%8f%90

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奄美の自然を守る会

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2019年06月28日

先日、6月26日の瀬戸内町議会一般質問での大型クルーズ船についての質問についての町長の返答の記事です。

先日、6月26日の瀬戸内町議会一般質問での大型クルーズ船についての質問についての町長の返答の記事です。

南海日日新聞 2019年6月27日

「思い受け、判断する」

鎌田町長 クルーズ船寄港地誘致で 瀬戸内町町議会

瀬戸内町議会は26日、一般質問があり、安和弘、中村義隆、元井直志の3議員が町政全般をただした。
同町の西古身地区に誘致を検討しているクルーズ船寄港地開発計画に関して、加計呂麻島民から人口の6割を超える反対署名提出と、関東在住出身者から計画反対の上申書提出があったことを受け、鎌田愛人町長は「重く受け止めている。本町のクルーズ船誘致の在り方について、皆さんのさまざまな思いを含め、私自身判断したい」と述べた。
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン、東京)から計画に反対する緊急声明、住民参加型の保全観光利用計画づくりなどの要望を受けたことに対して、眞地浩明企画課長は今後、科学的根拠に基づくキャリング・キャパシティー(環境収容能力)の設定などを同法人と共に進める考えを示した。
防災行政無線の戸別受信機について町当局は、2020年から4カ年計画で全世帯に整備するとした。

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奄美の自然を守る会

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Posted by saveamami at 12:22新聞記事瀬戸内町瀬戸内町議会

2019年06月20日

WWFジャパンが瀬戸内町にこの大型クルーズ船寄港地誘致計画の見直しを求める要望書を提出しました。

WWFジャパンが瀬戸内町にこの大型クルーズ船寄港地誘致計画の見直しを求める要望書を提出しました。


自然の保全価値強調 WWFジャパン、見直し求め要望書 クルーズ船寄港地計画誘致で

2019年6月20日(南海日日新聞)

 瀬戸内町が同町西古見・池堂地区への誘致を検討しているクルーズ船寄港地開発計画に関して、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン、東京)の東梅貞義自然保護室長ら3人は19日、同町役場を訪れ、鎌田愛人町長に開発計画の見直しなどを求める要望書を提出した。同法人が4月に西古見で行った環境調査結果を踏まえ、同地域の自然の保全価値を強調。「地域の方も大事にしている自然が決して損なわれることがないよう、きちっと計画を吟味するべき」などと訴えた。

 WWFジャパンは2月にも同計画に反対する緊急声明を発表している。

 要望書では緊急声明の内容を踏まえ、改めて▽科学的評価に基づくキャリング・キャパシティー(環境容量)の設定▽開発に関する詳細な情報開示、検討過程の公表の徹底▽住民参加と合意形成を経た持続可能な観光等の利用計画の策定―の3項目を掲げた。

 東梅室長が「自然に手を付けること全てが反対だとは思っていない。地区の皆さんの気持ちに寄り添い、町の皆さんの期待に応えられるような観光を目指し、各地の事例を集めている。ぜひ情報提供したい」と述べると、鎌田町長は「前回の声明、調査結果、先ほど述べられたことも含めて重く受け止めている。地域の素晴らしいものを残すのはとても大事。検討協議会での議論の結果、WWFジャパンの調査内容も踏まえ、今後の在り方については判断したい。協力いただきたい」と応じた。

 WWFジャパンが行った環境調査、情報収集の結果によると、池堂地区の湾内では、80%以上の被度(海底面に占める生きたサンゴの割合)のサンゴ礁のほか、国が指定する希少種のオオナガレハナサンゴ、海底に幾何学的な円形の巣を作ることで知られるアマミホシゾラフグなどの生息が確認されたという。

 同内容の要望書は19日付で、国土交通省、環境省、県、奄美群島広域事務組合にも発送した。


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