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2018年10月12日

2018年8月28日に奄美の自然を守る会が提出した公開質問状の瀬戸内町からの回答です。

2018年8月28日に奄美の自然を守る会が提出した、公開質問状の内容はこちらになります。

http://saveamami2018.amamin.jp/e708627.html

以下は、公開質問状の原本の画像です。

2018年8月28日に奄美の自然を守る会が提出した公開質問状の瀬戸内町からの回答です。



以下が、2018年10月1日に瀬戸内町より回答された答えの書き起こしです。

公開質問状について (回答)

平素より、本町行政にご理解とご支援をいただき誠にありがとうございます。
平成30年8月28日付けで貴殿より提出されました公開質問状について下記のとおりご回答いたします。

質問項目1の 「瀬戸内町としても、政府同様の見解のもとに、世界遺産登録を目指しているとみなしてよ いか。」については、そのとおりです。

質問項目2の 「 西古見への大型クルーズの誘致計画を撤回していないが、今後も引き続 きこのような立場を維持するものとみなしてよいか。」についてもそのとおりです。

質問項目3については、ご指摘のIUCNの勧告事項は重要なものと認識しており、世 界自然遺産への推薦地区を有する全ての自治体に係ることであることから、本町としましては、国、県、関係自治体との連携により 対応していく考えです。

質問事項4にてご指摘の「 大型クルーズ船の誘致を行うと、世界遺産の登録の要件を満たさなくなる」については、見解の違いがあるものと考えられます。本件は、今後町民主体の協議会での議論を踏まえ、国、県と共に丁寧に取り 組んで参ります。

尚、本町は、世界自然遺産への登録に向けて、国・県、関係自治体と 連携して参ります。


以上

2018年8月28日に奄美の自然を守る会が提出した公開質問状の瀬戸内町からの回答です。


2018年8月28日に奄美の自然を守る会が提出した公開質問状の瀬戸内町からの回答です。



画像は、奄美の自然を守る会の提出した公開質問状と瀬戸内町側の回答を照らし合わせたものです。

前述の記載と重複になりますが、わかりやすさのため、
奄美の自然を守る会からの質問と、瀬戸内町側の回答をQ&A方式で掲載いたします。



Q1.
我が国による「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界遺産一覧表への記載 の推薦について政府は、国際自然保護連合(IUCN)による延期の勧告を踏まえ、平成三十 年六月一日に取り下げることを閣議了解した。

政府としては、延期勧告の理由を踏まえて推 薦書を修正し、可能な限り早期の登録を目指している。

瀬戸内町としても、政府同様の見解 のもとに、世界遺産等登録を目指しているとみなしてよいか。


A1.
質問項目1の 「瀬戸内町としても、政府同様の見解のもとに、世界遺産登録を目指しているとみなしてよ いか。」については、そのとおりです。


Q2. IUCN による延期勧告の評価では、奄美大島における大型クルーズ船の誘致に関して、

「the State Party provided information on the current status of a proposal
for a large cruise ship base on Amami-Oshima, confirming that no specific
site has been selected and no development plans are intended in the foreseen future.

(締約国(訳注:日本)は、奄美大島に大型クルーズ船基地を作る計画の現況を報告し、
どこの特定の場所も選定されていな いし、予測できる未来においていかなる開発計画も企画されていないと言明した。)」

という 記述がある。

政府見解もこれを受けて

「(政府は)奄美大島におけるクルーズ船の寄港地の開発に関する具体的な計画は承知しておらず」という見解である。

しかし、現在のところ瀬戸内町は、誘致は国策であるとして、西古見への大型クルーズの誘致計画を撤回していない が、
今後も引き続きこのような立場を維持するものとみなしてよいか。

A2.質問項目2の 「西古見への大型クルーズの誘致計画を撤回していないが、今後も引き続 きこのような立場を維持するものとみなしてよいか。」についてもそのとおりです。

Q3. IUCNによる延期勧告の評価において、

「Recommends that the State Party pursue the activation of the tourism
development plan and visitor management plan for key tourism development
zones and attraction areas, according to their interest to visitors and carrying
capacities, including the installation of adequate visitor control mechanisms,
tourism management facilities, interpretation systems, and monitoring arrangements.

(締約国(訳 注:日本)は、重要な観光開発区域とアトラクション地区に対して、
期待する観光客とその収容能力に応じた、観光開発計画と観光客管理計画を実行に移すことを勧告する。
それには、 観光客を適切にコントロールするメカニズム、観光管理施設、案内施設、監視のための方策を組み込むことが含まれる。)」

の記載がなされ、推薦国に対して大型クルーズ船の観光客を含めた
すべての観光利用を管理することを強く要請しているものであると考えられるが、
瀬戸内町はこの要請に対して、具体的にどのように応えようと考えているのか。

A3.質問項目3については、ご指摘のIUCNの勧告事項は重要なものと認識しており、世 界自然遺産への推薦地区を有する全ての自治体に係ることであることから、本町としましては、国、県、関係自治体との連携により 対応していく考えです。

Q4. IUCN による延期勧告の評価において、上記 2.3.で指摘した記述があることから、
大型クルーズ船の誘致を行うと、世界遺産の登録の要件を満たさなくなると考えられるが、
このことに関する瀬戸内町としての見解を聞かせていただきたい。

A4.質問事項4にてご指摘の「 大型クルーズ船の誘致を行うと、世界遺産の登録の要件を満たさなくなる」については、見解の違いがあるものと考えら れます。本件は、今後町民主体の協議会での議論を踏まえ、国、県と共に丁寧に取り 組んで参ります。

尚、本町は、世界自然遺産への登録に向けて、国・県、関係自治体と連携して参ります。


以上


------------------------------------------------------------------------------
瀬戸内町は、

IUCNの延期勧告の記載である

(締約国(訳注:日本)は、奄美大島に大型クルーズ船基地を作る計画の現況を報告し、
どこの特定の場所も選定されていな いし、予測できる未来においていかなる開発計画も企画されていないと言明した。)」

また政府の見解、

「(政府は)奄美大島におけるクルーズ船の寄港地の開発に関する具体的な計画は承知しておらず」

については回答で触れず、


・「大型クルーズ船の誘致を行うと、世界遺産の登録の要件を満たさなくなる」については、見解の違いがあるものと考えられます。


と言いましたが、その見解の相違の内容については、全く回答に記載していません。



そして、

・「西古見への大型クルーズの誘致計画を撤回していないが、今後も引き続 きこのような立場を維持するものとみなしてよいか。」についてもそのとおりです。

・本町は、世界自然遺産への登録に向けて、国・県、関係自治体と連携して参ります。


とのことです。

瀬戸内町のいう「大型クルーズ船の誘致を行うと、世界遺産の登録の要件を満たさなくなる」についての見解の違いは、一体、どのようなものなのでしょうか?

------------------------------------------------------------------------------
・瀬戸内町は「このプロジェクトは国策である」
・鹿児島県は「自治体の判断」
・日本政府は「自治体の判断」

と言っております。

世界自然遺産登録と大型クルーズ船の関連性については、

・IUCNは
「日本政府は、奄美大島に大型クルーズ船寄港地誘致の具体的な計画は存在しないと言った」

・日本政府は
「IUCNの勧告は把握している。具体的な大型クルーズ船寄港地誘致計画はない」

・瀬戸内町は
「国からあがってきた国策である」、IUCNの勧告については公式なコメントをしていない

という状態です。

◆◆ 現町長は大型クルーズ船寄港地誘致について「挑戦していく信念に変わりない」と発言し、来年6月の次期町長選挙に出馬をする予定です。◆◆

問題の長期化に伴い、活動資金調達のためのTシャツ、グッズ販売を開始いたしました。
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商品1点につき、ボディ代、プリント代を除いた1000円を今回の大型クルーズ船寄港地誘致問題についての活動資金として、使用いたします。

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領収書をご希望の方は、お手数をおかけしますが、saveamami@gmail.com まで、振込み名義人名とお名前、ご住所をお報せください。もちろん、個人情報は厳守致します。

◆◆台風24号における奄美群島の被害を支援するために自治体が行っている災害支援金の受付はこちらです。(こちらは当会ではなく奄美の各自治体が行っているものです)◆◆
https://www.furusato-tax.jp/saigai/filter?project_status=1&category_id[]=947
ご無理のない範囲で、皆さまの暖かいご支援をよろしくお願い申し上げます。

-----------------------------------------------------------
奄美の自然を守る会
代表:田原 敏也
〒894-1502 鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋宮前 23-6
TEL:0997-72-1001
FAX:0997-72-1003
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署名は、このchangeか書面、どちらか1回でお願いいたします。

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