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2018年02月12日

今回の大型クルーズ船寄港地誘致計画の経緯と流れ。

今回の大型クルーズ船寄港地誘致計画の経緯と流れ。



2016年に奄美大島・龍郷町に持ち上がったロイヤルカリビアン社の大型クルーズ船寄港地建設計画は、龍郷町とロイヤルカリビアン社の間で起きた話でした。

「龍郷湾を守る会」ブログ
http://tatsugouwan.amamin.jp/

今回の奄美大島瀬戸内町・西古見地区に起こっている話は、国土交通省による「島嶼部における大型クルーズ船の寄港地開発に関する調査の結果」より、発端しています。

2017年 8月10日発表
国土交通省 島嶼部における大型クルーズ船の寄港地開発に関する調査の結果(概要)
http://www.mlit.go.jp/kowan/kowan_fr4_000025.html

別紙PDF
http://www.mlit.go.jp/common/001197431.pdf

 国土交通省 港湾局は8月10日、島嶼部における大型クルーズ船の寄港地開発に関する調査結果を発表した。これはクルーズ船が島嶼部に寄港し、ビーチなどでのんびり過ごす1日滞在型の寄港地観光が行なわれているカリブ海のようなシーンを想定した寄港地開発を図るもので、「訪日クルーズ旅客を2020年に500万人」という政府目標達成に向けての取り組みの一つとなる。

【2017年8月14日:トラベルWatch】
国交省、奄美大島&徳之島をモデルケースに大型クルーズ船の寄港地開発を検討https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1075657.html

奄美大島、徳之島をモデルケースとして調査し、笠利湾東(奄美市)、明神崎(奄美市)、名瀬港(奄美市)、枝手久島(宇検村)、屋鈍(宇検村)、池堂(瀬戸内町・西古見地区のこと)、瀬戸崎(瀬戸内町)、薩川湾(瀬戸内町・加計呂麻島)、平土野(天城町・徳之島)の9地区を候補地として抽出。

※現状の報道ではロイヤルカリビアン社製の船を誘致するという明記はされていませんが、想定されている船は同社による世界最大級の大型クルーズ船です。※

この調査をもとに、瀬戸内町の候補3か所のうち、町が寄港候補地を西古見集落に絞り込みました。

そして、2017年8月15日、9月6日に西古見集落(人口34名)で説明会が行われました。

説明会後、要望書に署名が集められ、町へ提出されましたが、要望書の内容を確認する時間も与えられず、署名をさせられるといった状態だったそうです。

報道では「住民のおよそ9割が賛成」と書かれていますが、この署名のやり方は強引なものと言えるのではないでしょうか。




【「西古見集落、現地からの情報です」より】
http://saveamami2018.amamin.jp/e685227.html

その要望を受け、瀬戸内町商工会、瀬戸内漁業協同組合、奄美せとうち観光協会、瀬戸内建設業協会の4団体も要望書を提出。
しかし、この各種団体では、会員向けの説明会も臨時総会も開かれず、理事会すらも開いていない団体もあります。

押印の事実は、一部役員のみが知っていたこと。会員でも、要望書を提出することを知らない方々が多くいらっしゃいました。


こうして、住民及び各種団体から要望書が提出されたということになり、2017年12月、町は県にこの大型クルーズ船寄港地誘致計画に支援を要請したことになりました。

そして、2018年1月3日南日本新聞にて「瀬戸内町にクルーズ船誘致」という記事が掲載されました。

今回の大型クルーズ船寄港地誘致計画の経緯と流れ。



【南日本新聞:1月3日「瀬戸内町にクルーズ船誘致」】
http://saveamami2018.amamin.jp/e685230.html

ほとんどの町民が何も知らず、寝耳に水の状態でした。

そして、1月15日に瀬戸内町から県に要望書を提出したことが報道されました。
【奄美新聞:1月15日「瀬戸内町、県に要望書提出」】
http://saveamami2018.amamin.jp/e686498.html

1月26日には鹿児島県知事 三反園訓氏が誘致に支援を表明した記事が報道されました。
【南海日日新聞:1月26日「知事、誘致に支援表明」】
http://saveamami2018.amamin.jp/e686530.html

以上の報道がなされても、2018年2月11日現在、町民に向けた説明会は行われていない状態です。
今回の大型クルーズ船寄港地誘致計画の経緯と流れ。



【南海日日新聞:1月29日「大型クルーズ船誘致について」】
http://saveamami2018.amamin.jp/e685221.html



今回の大型クルーズ船寄港地誘致計画の経緯と流れ。




【2018年2月8日:南海日日新聞「加計呂麻島10集落、クルーズ船誘致の説明を。瀬戸内町に要望書提出」】
http://saveamami2018.amamin.jp/e686536.html


そこで、「奄美の自然を守る会」が2月9日に発足いたしました。

【2018年2月10日:南海日日新聞】
http://saveamami2018.amamin.jp/e686373.html

「22万㌧級の大型クルーズ誘致は西古見地区で対応する範囲を超えている。自然環境や文化を損なう可能性が非常に高い。奄美大島全体に影響をもたらす大きな問題。住民らから心配の声が上がる中、受け皿の役目として立ち上げた」「今回の誘致は前時代的な観光のあり方。奄美群島の持続的な観光利用を推進する県のマスタープランにも逆行している」


今後、「奄美の自然を守る会」では、漁業やダイビング事業者らと連携しながら、大型クルーズ船寄港地誘致反対活動を展開し、今後は県議会への陳情書提出や署名活動などを行っていきます。


引き続き、応援のほど、よろしくお願い申し上げます。

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奄美の自然を守る会
代表:田原 敏也
〒894-1502 鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋宮前 23-6
TEL:0997-72-1001
FAX:0997-72-1003
e-mail:saveamami@gmail.com

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◆Change.orgにて署名活動中◆



◆書面での署名の場合◆

書面の場合は、https://goo.gl/FxDdXBよりPDFをダウンロードして必要事項を記載の上、奄美の自然を守る会  代表:田原 敏也 〒894-1502 鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋宮前 23-6 までご郵送、もしくは手渡しして頂ければ幸いです。
署名は、このchangeか書面、どちらか1回でお願いいたします。

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